アメリカでは、牛肉も豚肉も かたまり厚切り で売られていることが多くて、それを調理するのもまた楽しい。でも、やっぱりたまには薄切り肉が食べたくなるんですよね。

たまご家は豚肉が多め

肉は全般的にアメリカの方が日本より安いんですが、それでも牛肉はそこそこ高い。なので我が家では 豚肉 を買うことが多いです(牛肉のステーキ部位については 📖 生活ガイド)。今回は豚肉の話。

グローサリーストア(スーパーマーケット)に行くと、日本では見かけないような大きな塊で売られていることがよくあります。たまごがよく買うのは、Pork Butt(Boston Butt)Half Loin の2つです。

🥩 Pork Butt(Boston Butt)
肉の味が濃く、程よく脂がのっている。コクのある料理向き。実は肩肉で、肩甲骨入りで売っていることも。
🥓 Half Loin
日本でいう 豚ロース。脂が少なめであっさり。薄目の味付けでもよく合う。

「Butt」=お尻じゃないんです

Pork Butt、初めて見たとき「butt=お尻の肉?」と思ったんですが、これ実は 肩(shoulder)の肉 なんですよね。なぜ「お尻」と呼ばれているのか、ちょっと不思議じゃないですか?

豚の肩肉には、上部の Pork Butt と、下部の Picnic Shoulder の2種類があります。Picnic Shoulder の方が脂が少なめで、肉質も締まっている部位です。

💡 Boston Butt の名前の由来

ここでいう「butt」は、お尻ではなく 樽(容器) という意味の古い英語。

一説によると、18〜19世紀ごろ ボストン を中心にこの部位を 塩漬けにして大きな容器(butt)に保存 していたことから、「Boston Butt」と呼ばれるようになったとか(諸説あるようですが)。

Pork Butt はノースカロライナの名物にも

Pork Butt は、ノースカロライナの名物でもある Pulled Pork(じっくり煮込んでほぐした豚肉のBBQ)を作るのに最適な部位でもあります。じっくり調理することで脂と肉のうまみがほどけて、本当に美味しいんですよね。

ただ、たまご家ではこれを 薄切りにして鍋や炒め物に使う ことが多いです。4〜5kgの塊で 20〜25ドル程度と非常にお得で、買ってくると一気に大量の薄切り肉ができあがります(笑)。Pork Butt は味がしっかりしているので、豚と野菜の味噌炒め なんかが我が家ではお気に入りの定番です🍳

もう一つの定番、Half Loin(豚ロース)

もう一方の Half Loin は、いわゆる 豚ロース肉質はやわらかく、扱いやすい部位です。ただ、日本のロースとひとつ大きな違いがあります。

日本では周りに脂がついた状態でカットされていることが多いので「ロース=脂がある」というイメージですが、アメリカでは 脂がかなり取り除かれた状態 で売られています。なので食感がかなりあっさりしていて、薄めの味付けでもよく合うんです。


塊で買って、自宅でスライスするということ

かたまり肉の薄切りには ミートスライサー を使用しています🔪(📖 生活ガイド)。費用が抑えられる だけでなく、ひとつの部位から複数の用途(薄切り・厚切り・角切りなど)に切り分けられる のもメリットです。ぜひ一家に一台、購入してアメリカの食生活を堪能してほしいと思います。

日本にいた頃は、自宅で肉をスライスしようなんて思いもしませんでした。環境次第で、こんなふうに色々な知識や技術が自然と身についていく──アメリカ生活の面白いところのひとつかもしれません🥚
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