📖 以前「Road to Omaha」で追いかけた 大学野球シーズンのその先、MLBドラフトがついに終わりました⚾ まずは注目していた日本人選手から。

佐々木麟太郎・石川ケニー両選手が指名

以前の記事でも取り上げた 佐々木麟太郎選手(Stanford)と 石川ケニー選手(Georgia)が、それぞれMLB球団から指名を受けました。

⚾ 日本人選手の指名結果

佐々木麟太郎選手 ── マイアミ・マーリンズ、8巡目(全体235位)

石川ケニー選手 ── シンシナティ・レッズ、13巡目(全体392位)

MLBドラフトの規模

MLBのドラフトは 全20巡、今年は 全体で613名 が指名されました。日本のプロ野球ドラフトと比べると、この人数の多さに驚かされます。

ちなみに、指名される選手を出身別に見ると、4年制大学からの指名が最も多いんです(全体のおよそ3分の2前後)。高校生も指名されますが、指名順位によっては大学への進学を選ぶ選手も多いため、結果的に大学経由の選手が多数派になります。


ここからノースカロライナにフィーチャー

さて、ここからが本題。ノースカロライナは実は「野球どころ」で、今年のドラフトでも州内の 10大学から、計29名 もの選手が指名されました。トライアングルエリアの名門から、海沿い・山あいの大学まで、顔ぶれがとても幅広いんですよね。せっかくなので、各校が どこにあって・どんな大学で・どのカンファレンスに属しているか を、ひとことずつ紹介してみます。カンファレンスとは大学スポーツのリーグのようなもので、同じカンファレンスに属する大学同士がリーグ戦を戦います(ACCやSECなどが有名です)。

🔺 トライアングルエリアの3校(すべてACC)

UNC(University of North Carolina)ACC6名
Chapel Hill。州を代表する名門州立大学。
Duke UniversityACC1名
Durham。全米屈指の名門私立大学。
NC State(North Carolina State University)ACC7名
Raleigh。工学に加え、農学・獣医学・酪農なども盛んな大規模州立大学。

🌲 州内各地から

Wake Forest UniversityACC5名
Winston-Salem。少人数教育で知られる名門私立。(📖 「Wake Forestはなぜ2つある?」の記事はこちら
East Carolina University(ECU)American2名
Greenville(州東部)。野球部が強豪として知られる公立大学。
UNC Wilmington(UNCW)CAA3名
Wilmington。大西洋岸のビーチに近い公立大学。
Appalachian State UniversitySun Belt1名
Boone(西部の山あい)。豊かな自然に囲まれた公立大学。
Campbell UniversityCAA2名
Buies Creek。マスコットが"Fighting Camels(ラクダ)"の私立大学。
High Point UniversityBig South1名
High Point。世界的な家具見本市で知られる街にある私立大学。
Catawba CollegeSAC・Division II1名
Salisbury。小規模私立。この中で唯一の Division II からの指名で、驚きです!

ずらっと並べてみると、ACCの強豪だけでなく、D1のミッドメジャーから、さらにはD2のCatawbaまで と、本当に層が厚い。これだけの大学から毎年プロ入りする選手が出るのは、州全体の野球熱の高さを物語っています🔥

契約金の話

ドラフトで気になるのが 契約金(signing bonus)。上位指名ほど金額が大きく、1巡目クラスだと数百万ドルにのぼります。今年NC勢の中で最高額だったのは、ボストン・レッドソックスから1巡目・全体20位で指名された UNCの Jake Schaffner 選手(ショートストップ)、推定 約$4.37M でした。

一方で、指名順位が下がるほど契約金の目安は小さくなります。MLBでは各球団に、指名選手と契約するための 「ボーナスプール」(契約金の総額枠) が割り当てられていて、これを大きく超えるとペナルティが科されます。おもしろいのが後半の巡(11巡目以降)で、この段階の指名は 契約金が $150,000 以下であれば、このボーナスプールにカウントされない 仕組み。そのため、後半の指名では少額での契約が中心になります。

でも、MLBまでは狭き門

ここで忘れてはいけないのが、ドラフト指名=MLB入り、ではないということ。

📖 以前も書いたのですが、ドラフト指名された選手のうち、約9割はMLBの試合に一度も出られずに終わるとも言われています。指名はゴールではなく、長いマイナーリーグ生活のスタートライン。そこからさらに選び抜かれた選手だけが、メジャーの舞台に立てるんですね。

とはいえ、厳しい競争を勝ち抜いてドラフトで名前を呼ばれること自体が、本当にすばらしいこと。まずは指名された選手のみなさん、おめでとうございます!🎉 ここからの長い道のりを、どうか順調に歩んでいってほしいと思います。佐々木選手・石川選手をはじめ、NCから巣立った選手たちを、ノースカロライナの地からこれからも応援していきたいと思います⚾🔥

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