10月31日はハロウィンですが、それに加えてもうすぐ大きなイベントがあります。11月3日は、アメリカ中間選挙の投開票日 です🗳️
日本のニュースには、ノースカロライナは出てこない(笑)
アメリカの中間選挙は日本でもニュースで報道されることが多いので、見聞きすることはあると思います。どこにトランプ大統領が行って演説した、どこにオバマ元大統領が行って演説した。あるいはアメリカの田舎にインタビューに行って、「MAGA(Make America Great Again)に期待して共和党を支持したが、生活は苦しくなる一方で…」といった話を聞いてきたり。でも、ノースカロライナの情報を聞くことは、あまりないのでは、と思います(笑)
そもそも中間選挙とは
中間選挙は、4年に1回の大統領選のちょうど中間に行われる議会選挙で、上院(Senate) と 下院(House) の議員が選ばれます(この2つの対応が、なかなか覚えられないんですが汗)。ただ、この2つは様相が全く異なっています。
| 上院(Senate) | 下院(House) | |
|---|---|---|
| 各州の議員数 | どの州も 2人 | 州の人口に応じて 割り当て(NC は14人) |
| 任期 | 6年。全体の3分の1ずつ、2年ごとに改選 | 2年。全員が毎回改選 |
| 選び方 | 州全体で1人を選ぶ | 州内を District(選挙区) に分け、1区1人 |
| 今回の NC | 2議席のうち 1議席 が改選 | 14議席すべて が改選 |
上院は2年ごとに3分の1ずつなので、州によっては「今回は上院の選挙がない」年もあります。
ノースカロライナは「どっちつかず」
ノースカロライナは全体的に言うと、共和党(党カラーは赤)とも民主党(青)ともいえない立ち位置なんです。たまごの住むトライアングル地域やシャーロットなどの都市部は民主党支持層が圧倒的に多いのに対して、ほかの地域では共和党支持層が多い。そんな図式になっています。
ただ過去の大統領選を見ると、基本的には共和党優位。2008年のオバマ大統領が 1976年以来(!?)の民主党勝利 で、それ以降は2024年のトランプ大統領に至るまで共和党が勝利しています。一方で知事選では、現職の Josh Stein 氏、前職の Roy Cooper 氏、いずれも民主党。大統領選では共和党、知事選では民主党、という「ねじれ」が結構あるんですよね。
話題その1:元知事が、上院へ
さて、今回の中間選挙の話題を2つ。ひとつめは、今回1議席だけが改選される上院。こちらにはなんと、元知事の Roy Cooper 氏が立候補 しており、優勢とのことです。この議席は改選前は共和党議員(Thom Tillis 氏、今回は引退)だったので、Cooper 氏が選出されれば、共和党と民主党が入れ替わることになります。
州知事から上院へ、というのはとてもよくあるケースで、圧倒的な知名度をもとに強力な候補者となりえます。今回のケースもそうですね。相手は共和党の Michael Whatley 氏(前・共和党全国委員長)で、10月の各種世論調査では Cooper 氏が10ポイント前後リードしています。
話題その2:District 1 の区割り
2つめが、下院の区割り。下院は先ほど書いたように州の人口によって議員数が割り当てられ、それを州内で区割り(District map と呼ばれます)して、District ごとに1人ずつ選出します。今回特に注目されているのが、ノースカロライナ東部の District 1。北東、バージニアとの州境の海側のエリアです。
その南にある District 3 との間で 2025年10月に大幅な区割り変更 が行われ、その影響で、もともと民主党優位だった District 1 が接戦になっているんです。現職の民主党 Don Davis 氏が共和党候補と争っている図式なんですが、なぜ District の区割りがそれほど重要なのか、と思いますよね。
ひとつの要因が、白人・黒人の比率 といわれます。もともと District 1 は黒人が多い地域だったんですが、区割り変更で District 3 に移された住民は黒人の割合が高く、逆に District 1 に入ってきた住民は8割近くが白人。結果として District 1 の黒人有権者の割合が下がり、それが共和党の追い上げにつながっているといわれています。
実は区割りは 州議会が提案・承認 するんですが、ノースカロライナ州議会は共和党優位なんですね。しかもノースカロライナでは、知事は区割りに拒否権を持っていません。なんと。結構いたるところで「政治」が行われていますね。
UNC チャペルヒル校の Carolina Demography が、新旧の District の人口構成の変化をデータで解説しています。 Demographic Change in NC's New Congressional Districts(英語)→
選挙権はないけれど
もちろんたまごは選挙権がないので傍観するだけなんですが、まわりまわって自分たちの生活にも関係してくるので、やっぱり少し興味がわきます。
ちなみに Election Day は学校も休み。子どもたちにとっては、ちょっとした祝日です(笑)🥚