📖 以前ハマった話を書いたバードウォッチング、実はまだ続いています🐦 最近は、自宅の周りで見られる鳥なら、遠目でもだいたい何の鳥か分かるようになってきました。

「色」だけに頼れないから、面白い

双眼鏡を持ち歩いて観察するのはもちろん楽しいんですが、鳥って近くでじっくり見るのがなかなか難しい。むしろ、少し離れたところにいる鳥を見つけて「何の鳥か」を当てる のが、腕の見せどころだったりします。

鳥を見分けるうえで一番わかりやすいのは、やっぱり 。でも──遠いと、その色がよく見えないことって、ありますよね。そういうときに、色以外にも 参考になる手がかり がいくつかあるんです。

色が見えなくても分かる、5つの手がかり

たまごの家の周りでよく見る鳥といえば、American Robin(アメリカコマドリ)、Mockingbird(マネシツグミ)、Brown Thrasher(チャイロツグミモドキ)、Cardinal(ショウジョウコウカンチョウ)あたり。実はこれら、サイズ的にはどれも似ている んですが、動きや姿でちゃんと見分けられます。

American Robin・Cardinal・Northern Mockingbird・Brown Thrasherの4種
🎨 たまご家の周りでよく見る4種(左上から時計回りに American Robin / Cardinal / Northern Mockingbird / Brown Thrasher)
🔭 遠くからでも使える手がかり
① サイズ:4種は似ているが、American Robin はずんぐりしていて存在感がある。遠くからでも体の「がっしり感」は意外と分かる。
② 地面にいるか:Robin・Mockingbird・Brown Thrasher は地面に降りてくることが多いのに対し、Cardinal は藪の近くを好み、開けた地面に長くいることは少ない
③ 地面での動き方American Robin は「走る」。飛べばいいのに(笑)というときも歩くように走る。他の鳥は「ホップ」で移動することが多く、この走る姿はかなり特徴的。
④ 立ち姿:Robin・Cardinal は体を「立てて」とまるのに対し、Mockingbird・Brown Thrasher は体が「寝ている」(水平に近い)。Mockingbird と Brown Thrasher は尾が長めで、水平の体から後ろへスッと伸びるので、これも見分けやすい。
⑤ 飛び方:Cardinal は茂みの間をスッとまっすぐ飛ぶ印象。一方 Mockingbird はやや羽ばたく感じで飛び、飛んだ瞬間に翼の白い斑(はん)がパッと目立つ——これはかなり分かりやすい識別ポイント。

「この部分が何色で、ここが何色で……」という色の情報ももちろん大事なんですが、遠いと見えにくいし、そもそも ちょっとしたバリエーション もあるんですよね。「あれ?ここの色がいつもと少し違うぞ?」とか。

これ、オスとメスで差がある場合もあれば、ただの個体差 ということもある。で、結局よく見ると「なんだ、いつものこの鳥か」となる。だから、コモンな鳥でも 数をこなすほど「守備範囲」が広がっていく んです(笑)。

たまに出会う「なんだこの鳥?」の喜び

そんな中で、たまに 「なんだこの鳥?」 という一羽に出会うことがあります。そういうときは本やインターネットにあたって、自分が見たものと照らし合わせる。そして 「これか!」 と正体が分かったときの喜びは、ひとしおなんですよね🥚


これ、医者の「診断」とちょっと似ている

唐突ですみませんが──この鳥の見分け方のプロセス、実は 医者が病気を診断していくプロセス とちょっと似ているんです。

たまごは日本では医者をやっていたんですが、医者になりたての頃は、まず 病気を「知らない」。いろんな病気があることは知識としては知っているんだけど、実際に見たことがないので「自分のもの」になっていない。だから、目の前の患者さんを前にしても、病名がパッと頭に浮かばないわけです。

🩺 診断力が育っていく順番
  1. Common disease(よくある病気)を見ていく:まずは典型的なパターンを数多く経験して、基本形を体に入れる。
  2. そのバリエーションに触れる:「あれ、これもありなの?」という少し違うパターンに出会いながら、診断の幅が広がる。「これも肺炎、これも肺炎」「これも喘息、これも喘息」と、同じ病気でも見え方の幅を知っていく。
  3. Rare disease(稀な病気)に出会う:「なんだこれ?」となって調べる。そして「これか!」と分かったときは、やっぱり嬉しい。

……どうでしょう。コモンな鳥を数多く見て守備範囲を広げ、たまの珍鳥に胸を躍らせる のと、驚くほど同じ構造をしていると思いませんか?

結局は「アンテナ」の話

結局これって、いわゆる アンテナ、感受性 のようなものなんだと思います。自分が 積極的に受け入れよう、細部を観察しよう と思ったときに、ものの見え方って変わってくる。そうして初めて、本当に自分の中に落とし込めるんですよね。

バードウォッチングを医者の仕事とアナロジーにしていいのかは分かりませんが(笑)、こういう 「細部を観て、少しずつ引き出しを増やしていく」 というプロセスが、どうやら自分には結構合っているのかもしれない、と最近思っています🐦
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