先日 バッテリー上がりを自分で直した話 を書きましたが、今回も車まわりのお話。ただし今日は、ちょっと 痛い出費 のほうです🚗

大前提として、たまごは 車のことはまったくの素人。日本にいたころは半年ごとにディーラーへ持ち込んで、正直よくわからないままメンテナンスしてもらっていました。

アメリカの車検「State Inspection」

アメリカでは年に1回、車の検査(インスペクション)があります。ノースカロライナの場合、ライトやミラーなどをチェックする Safety Inspection に加えて、対象となる郡では Emissions Inspection(排ガス検査)がセットになっています。

🔧 NCのState Inspectionとは

Safety Inspection…ライト・ミラー・ブレーキ・タイヤ・ワイパーなど、安全にかかわる装備のチェック。州全体で必要です。

Emissions Inspection…車載のOBD(自己診断装置)のデータを読み取るのに加え、排ガス浄化装置が取り外されたり細工されたりしていないかを目視で確認するもの。NCでは 19の郡 が対象です。

検査そのものの費用は 十数ドル(たまご家は12.75ドル)と、意外に手頃。ただし合格したあとに DMVで Vehicle Registration の更新 が必要で、こちらは車種によりますが、たまご家のミニバンで 300〜400ドル ほどかかります。手続きの流れは 生活ガイドの「車の登録更新と車検」 で詳しく紹介しています。

検査は、州の認可を受けた Licensed Inspection Station(認可整備工場)に持ち込みます。そしてここが今回のポイントなのですが、持ち込むと たいてい「無料の全体点検」がセット になっていて、あれこれ交換を勧められることになるんですね。

「そのタイヤでは通りません」

今回はそれ以前の問題で、開口一番 「タイヤがすり減っていて、このままではState Inspectionに通らない」 と言われてしまいました。

たまご家の車はスキーにも行くので オールシーズンタイヤ を履いています。昨冬は「さすがオールシーズン」と思うほど滑らなかった記憶があるのですが……溝が十分だったのかどうかは、正直わかりません。

提示されたのは 「今日、在庫のあるタイヤで交換するなら全部込みで$1,100」。しかも勧められたのは前回よりワンランク上のもので、同等品は在庫がないとのこと。

この手の整備店は 週末が休み なので、仕事や子どもの予定とにらめっこして持ち込む日を決めています。日を改めるとなると、その調整だけでも大きなロス。総合的に考えて、その場で交換をお願いしました

ただ——タイヤの状態を自分でちゃんと見ていれば、事前に比較して 200ドルくらいは節約できたかもしれない な、とも思うのです。

待っている間に、追い打ちの電話

交換を待っている間に、店から電話がありました。「Cabin Air Filter(日本でいうエアコンフィルター)がかなり汚れているので交換しましょうか」。ご丁寧に写真がテキストで送られてきて、確かにひどく汚れて見えます。じゃあお願いします、と即答したのですが、これが $100強

あとで落ち着いて調べてみると、これは 自分でも簡単に交換できる部類 のもので、フィルター自体は $20〜30程度。交換の目安も1〜2年に1回だと、このとき初めて知りました。

1か月前に替えたバッテリーが「要交換」?

さらにこの日は バッテリーの性能チェック も行われ、「CCAが75%まで低下しているので交換したほうがいい」 と言われました。

🔋 CCAとは

CCA(Cold Cranking Amps) は、寒いときにエンジンを始動させる力 を表す数値です。低温下でどれだけの電流を送り出せるかを示すもので、バッテリーが弱ってくるとこの値が下がっていきます。

……ただ、たまご家がバッテリーを交換したのは、つい1か月前。さすがにこれはおかしい、と思い、その場では 保留 にしました。

その足で、交換してもらった店(すぐ近くなんです)に寄って無料点検を受けたところ、結果は「問題なし」。測定には誤差もあるようで、詳しいことは素人のたまごにはわかりません。ただ、1か月前に替えたばかり という事実があったからこそ、素人でも「おかしい」と気づけたわけです。

逆にいえば、そういう手がかりがなければ、そのまま交換していた かもしれません。ここは注意が必要なところだな、と思いました。

レシートをAIに読ませて、整備履歴をまとめてみた

State Inspectionだけのつもりが、思わぬ出費になりました。タイヤはある程度必要だったと思いますが、事前に自分で察知できていれば防げた出費 もあるはずです。

そこで、2022年にアメリカで車を買って以来ずっと保存していた 車のメンテナンス関連のレシートのフォルダをまるごとClaudeに読ませて、走行距離とメンテナンス履歴を一覧にまとめてみました。

昨年、1,000ドルを超えるフルード(油脂類)まわりの整備をしたことは把握していたのですが、その中に Engine Air Filter の交換も含まれていた ことに、このとき初めて気づきました。そしてこれもまた自分で交換できるものだと、今日 Cabin Air Filter とセットで学んだところです。

車のメンテナンスは、何がどこまで必要で、どれくらい急ぐのか——知識がないと判断できません。だから、勧められたものをそのまま承知してしまいがち(皆さんは違ったらすみません…!)。でも、こうして履歴を俯瞰すると、驚くほど状況が見えてきます。

まとめた表には、次に持ち込む前に自分でチェック・対処すること の覚え書きも添えました。

「銀行の窓口に近づくな」

少し話は変わりますが、たまごが大好きなYouTubeチャンネル リベラルアーツ大学。その学長がいつも言っているのが、「銀行の窓口に近づくな」「FP(ファイナンシャルプランナー)に近づくな」 ということ。

銀行の窓口で待っているのは投資商品の紹介であり、FPを名乗る人の多くは実質的に保険の売り手である——つまり、相談に行った先で、必要のない商品を勧められる構図 になりがちだ、という話です。

結局のところ、知識のギャップがあると、なんとなく言いくるめられてしまう んですよね。

もちろん車には本当に必要な整備もあるので、「整備工場に近づくな」とは言えないとは思います。それでも、来店した客から少しずつサービスを盛って、最大限の利益を得ようというマインド は、やはりあるように思います。


今回いちばんの収穫は、Claudeがまとめてくれた整備履歴の出来のよさ でした。こういうものは以前なら自分でせっせとファイルにまとめていたところ。それが 30分ほどで一覧化 できたのは、素直にうれしい発見でした。これからは領収書のファイルを放り込んでいくだけで更新できます。

痛い出費でしたが、知識をつけて冷静に判断できるようになるための授業料、ということにしておきます🥚

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